歯医者さんの水って安全？
(安心・清潔な水へのこだわり)

当院の安心・清潔な水へのこだわり

歯科の治療でも様々な場面で使用される「水」ですが、細菌に汚染された状態の水を治療に用いている医院があるとして、一時ニュースになったことをご存知でしょうか。

当院では、すべての患者様に心から安心して治療を受けていただけるように、治療で用いる水につきましても徹底して衛生管理を行なっています。世界的にも実績のある先進の機器を導入して常に水消毒を行い、患者様にいつも安心・清潔なお水で治療を受けていただける医療体制を整えております。

歯医者で水を使う場面とは？

• タービン(歯を削る器具)を使用するとき
• スケーラー(歯石を取る器具)を使用するとき
• お口の中の患部などを洗浄するとき
• 患者様がうがいをされるお水
• 治療器具を洗浄するとき　など

このように、歯科医院では様々な場面で水が使用されています。しかし、もし使用する水が細菌によって汚染された状態にあったとしたら、治療の安全性を大きく損なう可能性が出てきてしまいます。

なぜ歯科の水は汚染されてしまう？

歯を削る機器がセットされている歯科用ユニット(診療チェア)には、水が通る細長い管(給水管)が多く使われています。治療時は、給水管に水道水が流れていますが、治療をしていない夜間や休診日の間は水が滞留し、塩素濃度が減少することで細菌が増え始めます。

さらに、細菌が集まりバイオフィルムと呼ばれる薄い膜を管内に作り出し、より細菌が増殖しやすい状態になるのです。こうして増殖した細菌によって汚染された水が、医院によっては治療で使用されてしまっている可能性があるのです。

ある医院では基準値の38倍もの細菌が
計測されたという報告も

水道法では「1mlあたりの細菌数は100個以下」として基準が定められていますが、ある歯科医療機関のユニット水を調査したところ、1mlあたり3,800個にものぼったという調査報告が新聞に取り上げられたことがあります。

厚生労働省の歯科保健課からも、水道法の基準を満たす重要性は指摘されており、その対策としては、給水管の水を一定時間流したままの状態にすることや、消毒液を注入するといった方法です。しかし、対策には手間もコストもかかってしまうといった理由から、適切な対策が取られている医院ばかりではないというのが現状なのです。

KaVo水消毒システムの導入

KaVo社とは

医療先進国ドイツの伝統とテクノロジーが育てたKaVo社は、1909年の設立以来、革新的な技術開発と優れた歯科製品を世界中に提供し続けているデンタルメーカーです。KaVoは1986年よりユニットに水消毒システムを搭載し、機器の衛生管理・院内感染対策においてもいち早く取り組み続けています。

当院で導入している歯科用ユニット
(KaVo水消毒システム)について

2つのKaVo水消毒システムを搭載

オリンピック選手村でも使われておりました

1. 常時水消毒システム 治療で使用する水やうがい水には低濃度の過酸化水素水が用いられており、さらに給水管内を清潔に保つ水消毒の機能(常時水消毒機能)を搭載しています。常時水消毒機能では、低濃度の過酸化水素水を用いてユニットに流れる水を常に衛生的に保ちます。細菌の繁殖とバイオフィルムの形成を抑えるには、継続的に過酸化水素水の利用が効果的とされ、この常時水消毒の機能は特に有効とされています。さらに、ユニット内を流れる水は行き止まりがないように設計されているため、水の滞留による不衛生な状態を防止します。
2. 集中水消毒システム 休診日前には少し濃度の高い過酸化水素水で漬け置き処理を行う、集中水消毒システムが搭載されています。通常時より濃度の高い過酸化水素水を30分間水路内に滞留させることで、バクテリアの繁殖等を防ぎます。過酸化水素水(オキシゲナル6)を使用した集中水消毒システムと常時水消毒システムの2つの機能により、夜間や休診日においても水路管内を衛生的に保つことが可能となります。

このように当院では、2つの水消毒システムを搭載した先進のユニットを導入することで、常に清潔な水で治療ができるように診療時・休診時ともに二重の対策を取っています。

北浜8020デンタルクリニックでは、いつも安心・清潔な水環境にこだわるとともに、標準予防策(スタンダードプリコーション)に基づく院内感染症対策を徹底して実践することで、患者様とスタッフの安全と健康を守る医療体制を整えてお待ちしております。

気になる点や不安なことなどございましたら、どうぞお気軽に歯科医師またはスタッフにお尋ねください。