マタニティ歯科
当院のマタニティ歯科について
妊娠中でも歯科検診は受診すべき!
マタニティ歯科とは、妊婦さんを対象に妊娠中のお母さんとお腹にいる赤ちゃんのお子様を対象とした歯科治療です。
北浜8020デンタルクリニックでは、妊娠中に歯科検診を受診することをおすすめしています。
理由として、 妊婦さんはホルモンバランスなど身体のさまざまな変化の影響で、口内環境が悪くなるケースがございます。むし歯菌や歯周病菌が体内に入り込むと、早産などのリスクが高まるともいわれています。 また、何よりも出産後は赤ちゃんのお世話に追われて、しばらくはゆっくり歯医者に行く時間も取れなくなることも多いため、母子ともに健康を守るためにも定期検診をおすすめしております。
受診のお願い
来院時には母子手帳をご提示ください
担当の産婦人科医から説明や注意を受けていることは、些細なことでも歯科医師や担当の歯科衛生士に必ずお伝えください。
また、できるだけ無理のない楽な姿勢で診療を受けていただけるように配慮いたしますが、体調や気分が悪くなった場合は我慢せずに、すぐにお近くのスタッフまでお声掛けください。
妊娠中の方で、まだ歯科妊婦検診に行っていない方は、ぜひお気軽に当院に一度ご連絡ください。
マタニティ歯科に関する
よくある質問(Q&A)
-
妊娠中は治療できますか?
妊娠中期の安定期が安全に歯科治療を受けていただけます。
・妊娠初期(1~4ヶ月)
過度の緊張や長時間にわたる治療は避け、状況によりますが応急処置処置にとどめます。・妊娠中期(5~7ヶ月)
ほとんどの方が問題なく治療できます。・妊娠後期(8~10ヶ月)
母体に負担がかかるため、緊急を要しない場合は応急処置にとどめ、産後に治療をいたします。※治療のタイミングは歯科医師の判断になります。痛みが強く、母子に多大なストレスがかかる場合は妊娠中期以外でも治療をすることがあります。
症状 治療できる時期 むし歯・歯肉炎・歯周病・親知らず抜歯 妊娠16~28週(安定期に入ってから) 歯のクリーニング 妊娠初期~28週 矯正治療 妊娠初期~28週(妊娠前の矯正の継続はしていただいて問題ありません) ホワイトニング ホワイトニングで使用する薬剤が胎児への影響が不明なため、おすすめしません -
妊娠中の歯のクリーニングは
いつから受けていいですか?妊娠してすぐに受けていただいて問題ありません。
妊娠性歯肉炎の予防のためにクリーニングを受けていただくことをおすすめします。妊娠するとエストロゲンという女性ホルモンが歯周病菌の増殖を促し、歯茎が出血しやすくなります。
また、妊娠初期はつわりなどの症状が出ると十分なセルフケアが難しいこともあり、つわりの症状が落ち着いたら、歯のクリーニングを受けることを推奨いたします。
-
妊娠中にレントゲン撮影を
しても大丈夫ですか?妊婦さんでも問題なく、レントゲン撮影が可能です。
歯科医院でのレントゲン撮影は被曝量が少ないのでお腹の中の赤ちゃんに影響が出ることはありません。
①レントゲンの撮影はお顔周りの撮影に限局していること。
②安全のために防護エプロンを着用していただくので、心配は要りません。以上より、安全にレントゲン撮影をしていただくことが可能です。
-
妊娠中に麻酔をしても
大丈夫ですか?妊婦さんでも問題なく麻酔が可能です。
妊婦さんでも問題なく麻酔が可能です。
歯科医院で使用する局所麻酔は少量のため、お腹の中の赤ちゃんへの影響はないとされています。麻酔成分が胎盤を通過することはなく、肝臓で分解され尿と一緒に排出されます。
※治療のタイミングは歯科医師の判断になります。
-
妊娠中に薬を飲んでも
大丈夫ですか?お薬の種類によっては服薬可能です。
当院では妊婦さんが飲んでも問題がない痛み止めのお薬も取り扱っています。※アセトアミノフェン(カロナール)というお薬です。
抗生剤は安全性が確立されているペニシリン系・セフェム系・マクロライド系を処方します。
-
妊娠中の歯のクリーニングは
どのくらいの目安で
通えばいいですか?当院は妊娠7ヶ月までは、月1回のクリーニングを推奨しています。
妊娠中は生活習慣の変化に伴って口腔内環境が悪化し、むし歯や歯周病の発症や悪化してしまう方が多く見受けられます。特に、つわりの時期は歯磨きを行うこと自体が難しくなり、つわりで胃酸が逆流することで口腔内が酸性に傾きます。
これから産まれてくる赤ちゃんのためにも、お母さまの口腔内を健康な状態に保つことはとても大切なことです。
-
妊娠中にどのような口腔内の
トラブルが出たりしますか?妊娠期は様々な影響を起こしやすく、以下のようなトラブルが急増しやすい時期です。
急増するトラブル
① 吐きづわりがある方や、食の好みの変化、食べる回数が増えることでむし歯にかかりやすく、進行しやすいです。
② エストロゲンという女性ホルモンが増え、歯周病菌の増殖を促し、歯周病にかかるリスクが高まります。
③ 妊娠中はお口の中の細菌の変化やストレスにより唾液の分泌量が減少し、口臭が発生しやすいです。
④ 妊娠中は、免疫の低下、ビタミン不足、ストレスなどから口内炎ができやすいです。 -
妊娠性歯肉炎(歯周病)では
どんな症状が現れますか?歯茎が腫れたり、歯茎からの出血があることが多いです。
・歯肉が赤黒く腫れる
(局所的に症状が出ることもあります)
・歯肉から出血しやすくなる
(局所的に症状が出ることもあります)※どちらも痛みを感じないことが多いため注意が必要です。
-
妊娠中に歯周病になると
胎児にはどんな影響が
ありますか?早産や低体重児出産の原因にもなるといわれています。
妊娠中は女性ホルモンが増加しますが、歯周病になった際に特にプロゲステロンという女性ホルモンが増加します。臨月前に子宮を収縮させて、出産準備を始めてしまう恐れがあるのです。
ある調査では低体重児出産をした人の中には、歯周病患者が多数含まれていたとの報告があります。また、低体重児早産切迫性早産のリスクが通常の7.5倍になるというデータもあります。健康な赤ちゃんを産むためにも、歯周病予防をきちんとしておきましょう。
-
妊娠している間に子どもが
むし歯にならないように
予防できることはありますか?むし歯菌を、生まれてくる赤ちゃんにうつさないためにも妊娠中からお口の中の細菌数を減らし清潔な口腔環境にすることが大切です。
マイナス1歳からのむし歯予防で、
リスクを減らしましょう!小さいうちにむし歯にかかってしまうと、大人になってからもむし歯になりやすい口内環境になってしまうという調査報告もあります。
お母さまの健康はもちろん、お子さまの健康を守るためにも、生まれる前=マイナス1歳からのむし歯予防として、ご両親をはじめ周囲の方のお口の中を健康に清潔に保ち、お子さまにむし歯菌をうつす可能性を下げましょう。
-
むし歯のなりやすさは
子供に遺伝しますか?むし歯のなりやすさは遺伝しません。
むし歯が直接的に遺伝することはありません。
産まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にむし歯菌は存在しません。しかし、日常生活の中で、周りの大人の唾液を介して感染します。むし歯は遺伝するものではなく感染するものです。ご家族の皆さんが歯科医院での定期検診やプロフェッショナルケアを受けて頂き清潔な口腔環境にする事と、正しい知識を得ることでお子様のむし歯リスクは大きく低下します。
-
具体的に
赤ちゃんの歯を守るには
どうしたらいいですか?赤ちゃんへのむし歯の感染を防ぐには、お母さんだけでなく周りのご家族の方たちにむし歯治療や、定期的なメインテナンスを受けていただき、出来る限りむし歯菌や歯周病菌を減らした状態で赤ちゃんをお迎えすることをおすすめします。
①食べ物の噛み与えや、食器やスプーン箸の共有をやめる。
②哺乳瓶で甘いものを与えない。※乳歯はむし歯の進行がとても速いため、極力むし歯にならないように気をつけましょう。
-
赤ちゃんはいつ、
むし歯の菌に感染しますか?赤ちゃんは生後6ヶ月頃に歯がはえ始めることが多く、同時にむし歯菌の感染が始まります。特に感染しやすいのは、「感染の窓」と呼ばれる1歳半~3歳くらいまでの時期で、この時期は特に注意が必要です。
むし歯菌は、そのほとんどが保護者からの垂直感染だと言われています。食べ物を赤ちゃんのお口の中に入れる前に、「フー、フー」と息をかけて温度調整をしたり、食べやすい大きさに噛み切って与えたり、箸やスプーンを共有するなどをすることで、唾液を通じて感染します。
しかし、スキンシップを取ったり日常生活を送る中で全くうつさないという事は、ほぼ不可能です。あまり神経質になりすぎずに、定期的な歯のメインテナンスを行い、移す菌の量をなるべく減らすように心がけることの方が大切です。
-
永久歯に生え変わるので乳歯が
むし歯になってもいいですか?後から生えてくる永久歯の発育と歯並びに問題が起こることがあります。
乳歯のむし歯を放置すると根っこの下の細菌が、下から生えてくる永久歯に影響を及ぼして発育不全を引き起こします。生えたばかりなのに、白い斑点模様ができたり、茶色に着色した永久歯が生えてきます。
ターナー歯(エナメル質形成不全)といい、むし歯菌の影響を受けやすい歯です。また早くに乳歯を失うことで歯並びの乱れにつながるので要注意です。
-
赤ちゃんの歯磨きは
いつから始めたらいいですか?乳歯がはえてきたら始めてください。
乳歯がはえたタイミングで歯磨きを使い始めると良いでしょう。乳歯とはいえ、歯磨きをせずに過ごしているとミルクや離乳食の食べかすなどから、むし歯の原因菌が定着増殖してしまう恐れがあります。むし歯の原因菌が増殖すると永久歯に生え変わってからも影響を及ぼします。
初めから無理に歯磨きする必要はありません。乳歯が1~2本生えている段階では、歯磨きの感覚に慣れるために、ガーゼなどで歯を拭くところから始めていきましょう。
-
歯磨きを嫌がります。
コツはありますか?1歳のお子さんが歯磨きを嫌がる理由は、赤ちゃんのお口の中の感覚がとても敏感だからです。
いざ乳歯が生えてきてガーゼ磨きや歯磨きをしようと思っても、お口に触れられることに慣れていないお子さんの場合は、急にお口を触れられることでビックリして嫌がってしまうことも多いです。もし赤ちゃんに『歯磨きを全くさせてもらえない・・・』とお悩みの親御さんは、まずはスキンシップを取りながらお口周りや、お口の中に楽しく触れる練習からはじめ、歯磨きへの抵抗感を徐々に減らしていってあげることが大切です。
また、ママやパパの歯磨きが痛くて嫌がっているというケースもあるので、優しく丁寧に行ってあげましょう。
お手本を見せることで
「マネしてみたい!」
という気持ちにさせる一歳を過ぎるこの時期は、お子さんに自我が芽生え始めて、大人と同じようになんでも自分でやりたくなってきます。
お子さんの前で楽しく歯磨きしている姿を見せてあげて、興味をもたすことが大切です。「お子さんの歯磨きタイムに合わせて、親御さんも毎日歯磨きができている」ということは、成長期のお子さんの歯磨きの習慣づけには絶対条件です。親御さんが歯磨きをやる習慣がなければ、お子さんもやらないのです。まずはお手本を見せましょう。
歯磨きが楽しくなるコツ
①歯磨きが終わった後にたくさん褒めてあげる。
②普段からYouTubeで「歯磨きの歌」をかけたり、「歯磨きの絵本」を読み聞かせしたりすることも歯磨きの習慣化につながる。
③好きなキャラクターのぬいぐるみを使って「がんばれ♪」などと応援してあげる。
④「10秒あーんしようね!」と伝えて、カウントダウンする。 -
子どもの歯医者デビューは
いつ頃が良いですか?下の前歯がはえ始めたら受診することをおすすめします。
(個人差はありますが、だいたい生後6ヶ月前後です。)お子様が大人になっても健康で丈夫な口腔内環境を保つためには、「歯医者は痛いことをされる嫌な場所」ではなく、「歯医者には痛みが出る前に、予防として通院するものだ」という意識付けがとても大切です。
子どもの頃から予防のために歯科検診に通院することを習慣にしておくことが重要です。
-
母乳や粉ミルクで
むし歯になることはありますか?母乳と粉ミルクのどちらにも糖質が含まれていますので、むし歯の原因になり得ます。離乳期を過ぎても哺乳瓶を使ってジュースやミルクを飲ませていたり、夜に授乳したまま寝かしつけると乳歯がむし歯になってします。
赤ちゃんがおっぱいを飲むときには、母乳や粉ミルクは主に上顎の前歯につくため、その周囲に溜まりやすくなります。特に寝ている間は唾液の量が減るので、寝る直前に授乳することでむし歯のリスクが高まります。
むし歯予防のためには、寝る前に濡らしたガーゼや歯ブラシでそっと歯の汚れを落としましょう。
北浜8020デンタルクリニック 診療内容
北浜8020デンタルクリニックは、常に患者様に寄り添う医療サービスで、患者様のお口の中の健康を長期的にお守りすることを重視しています。そして、「歯を救う」医療の提供を通じて、当院に関わる全ての人々の物心両面の幸福を追求する歯科医院です。
患者様一人ひとりに最適な治療をご提供するためには、事前の正確な診査・診断が不可欠です。当院では、歯科用CTやマイクロスコープをはじめとする先進の医療設備を完備し、症状にあわせた精密な検査と治療を行うことが可能です。
先進の機器を駆使し、実績に基づく確かな経験と技術をもとに、その場しのぎの治療ではなく、根本的な原因を把握して解消につなぐ最適な治療プランをご提案いたします。